CEO Jamie Beatonからのメッセージ
ニュージーランド出身の私は、14歳の頃、アメリカの広い世界にとても憧れていました。ハーバードのような大学に通うことを夢見ては、「いったいどうしたらハーバードに行けるのだろう」と考えていました。
私はその後、実際にその夢を叶えることができるのですが、ではどのようにして、ニュージーランドで暮らしていた高校生が、同じ志を持つ世界中の優秀な学生たちと渡り合うことができたのでしょうか。
当時の私には、海外大学合格までのプロセスを指導してくれるアドバイザーのような存在が周りにいませんでした。担任の先生は素晴らしい人でしたが、地元の大学進学を目指す同級生の指導で精一杯でした。
ハーバードに出願した日も、合格できるかどうか全く予想がつきませんでした。私が25校もの大学に出願した理由は、できる可能な限りのリスクヘッジをしようと、どんな結果に転んでもいいようにしたかったからです。
私は一生懸命高校生活を過ごし、課外活動にも熱心に取り組んでいました。例えば、ジャーナリズムから人権問題に至るまで、自分の興味関心のあることに関するクラブを作りました。SATのSubject Tests は2科目で十分かどうかわからなかったので6科目受験し、3科目では自信がないと感じたA Levels は10科目も受験しました。
合格発表の日、ハーバード、イェール、プリンストン、スタンフォード、コロンビア、ケンブリッジ、ウォートン (ペンシルベニア大学)、デュークなど、25のトップスクール全てから合格通知を受け取ったときは本当に興奮しました。しかし同時に、自分が手にしたような機会をほとんどの学生は享受できていないということにも気付かされました。自分に与えられたトップスクールでの機会を、他の学生にも同じように経験してもらいたいと思ったのです。
トップ大学への入学の機会をより公平なものしたいと、2013年にCrimson Education を設立しました。はじめは小さな規模から始まりましたが、2020年現在では、大学の入試に関する何百万ものデータや人工知能技術を駆使し、ハーバード、スタンフォード、オックスフォード、ケンブリッジなどのトップスクール出身メンバーたちとともに、グローバル規模でサポートを提供しています。
私はハーバード、そしてスタンフォードに通い、現在はローズ奨学生としてオックスフォードに通っています。これらのようなトップスクールでの学びは、生徒自身の人生はもちろん、その家族の人生をも、何世代にもわたって変えうる力を持っていると確信しています。実際に私の祖父John Beaton は、英国トップ高校の奨学金オファーを受けたものの、制服代を払う余裕がなかったため、それを断らざるを得ませんでした。その結果、50年以上にもわたって厳しい肉体労働に従事することになったのです。
Crimson は、世界中の学生が世界の舞台で活躍するための準備をする、出発点のような場所です。テクノロジーは物理的な距離や伝統の壁を取り払いました。そして私は、生徒に合わせて編成されたCrimson のチームが、専門知識を活かしてアドバイスやサポートを行い、生徒の可能性を最大限に発揮していく姿を多く目の当たりにしてきました。
大学入試コンサルタントが乱立する英米の市場に参入する中で、Crimson はひとつの変革をもたらしました。講師やメンターと生徒たちを、心理学をベースに開発されたアルゴリズムを用いてマッチングさせることで、「当たり前」以上のクオリティを提供できるようになったのです。さらに私たちは、経済的に豊かでない学生のために学内資金援助や奨学金を提供しています。また、生徒が人生を変えるような合格を果たした後も、インターンシップやアンバサダーシップ、その後のキャリアの機会を確保するために、学生を支援し続けてきました。
近年、大学入試業界に対して非難や反対の声が上がっています。その多くは往々にして正当化されますが、Crimsonは、特権的な誰かがトップ大学への枠をはじめから持っているとは考えていません。そのような機会は、自分の可能性を最大限にするため誰よりも努力した、最も賢く熱意のある人にこそ与えられるべきであると考えています。
Crimsonは、私たちの生徒、そして生徒をサポートする3,000人以上のスタッフを心から誇りに思っています。これを読んでいる未来の生徒たちが、私たちと共に歩みを進め、グローバルな世界で道を切り拓く人材になることを楽しみにしています。
Jamie Beaton
共同創業者兼CEO
Crimson Education